精油は毒にもなりうる!?〜副作用について〜

精油は体にいい?悪い?
私たちは普段、病になると薬を服用します。薬には作用・副作用があるように、精油にもあるんです。

え〜!そうなの?
副作用ってなんだか怖いな〜

日本では精油は、芳香と塗布での使用が一般的。
作用は、服用や坐薬よりはマイルドだけど、正しく使用しないと、体に悪い作用、つまり副作用が現れるってことなの。

アロマって良いことばっかりと思ってたけど、そうじゃ無いんだね…

怖がらなくても、大丈夫だよ。
薬と同様、用法、用量を守って使う。
今回は、精油の副作用ってどんなものがあるのか、まとめてみました。
毒となるのは本当
精油が毒となるなんて聞くと、ビックリしちゃいますよね。
大抵は、大量に経口摂取した場合に起こります。
でも、知っていますか?
食べ物の致死量と調べてみてください。
水も塩も、アルコール、カフェインなど、身近な食べ物にも致死量をいうものがあります。
何でも適量が大事ということ。
ちなみに、真正ラベンダーは、経口 LD50>5g/kgとなっています。
LDは”lethal dose”の略で、致死量の意味で、LD50は、危険性を確かめる毒性試験において、実験動物の50%が死亡する量という意味。
5g/kgというのは、体重1kgの生体に5g与えるということ。
ラベンダー精油は、経口 LD50>5g/kgということは…
もし50kgの人間だったら、ラベンダー精油を、250g経口摂取すると、50%の確率で死亡に至るということ。
250gというのは、だいたい、1瓶5mlの精油を50本飲むということ…
普通に考えて、飲めない量ですが、毒になることを覚えといて欲しいです。
ちなみに、芳香や皮膚塗布となれば、吸収率が低くなるので、さらに大量となります。
ちなみに、毒性が高いと言われているペニーロイヤル。
ペニーロイヤルはLD50が130mg /kg
50kgの人が50%の確率で死ぬには、650mg。
単純に10mgを10mlとした場合、650mlとして、10mlボトル精油6〜7本くらいでしょうか。
多いですか?少なく感じますか?

精油は体内に吸収される量に比例して、多ければ多いほど毒になるということ。
次に、その毒性について、もう少しだけ掘り下げてみましょう。
肝臓毒性、神経毒性、細胞毒性、発がん性
精油の分子はとても小さく、細胞の中にまで到達します。
精油を大量に使用すると、細胞を傷つけて、さらには遺伝子まで傷つけてしまいます。
分子が小さく、親油性をもつ特性から、一部血液脳関門を通過し、脳組織に入り込むことが出来ます。
※血液脳関門とは、脳への有害物質の侵入を防ぎ、必要な栄養素だけ選別する脳のバリア機能。
脳組織に入り込んだ、多量の精油は、中枢神経を過剰に刺激したり、抑制してしまいます。
そして、肝臓では精油の解毒をします。
大量の精油となると、肝臓の負担はとても大きいです。
ただ、通常の使用法、使用量を守れば、健康は害されないので、安心してください。
皮膚に塗布した場合の副作用
精油は皮膚塗布で使用されることが多いので、皮膚トラブルの方が多いです。
皮膚が赤くなったり、痒くなったり、腫れ、ぶつぶつ、痛みなどの症状があります。
その症状は、すぐに現れる場合もあれば、数日後に現れたり、持続的に塗布することで現れたりします。
症状が現れたら、即座に使用を中止してくだい。
皮膚に残っている場合は水で洗い流してください。
症状が強ければ、病院受診し、医師に使用した精油を伝える必要があります。
対策としては、キャリアオイル(植物油)等に希釈する濃度を守ること、皮膚が弱い人はさらに使用濃度を下げるようにしましょう。
皮膚刺激性が強い精油、弱い精油があります。
皮膚刺激性が強い精油かどうかは、成分表を見て、刺激性が強い成分が多く含まれているか否かを見ますが、使用したい精油の刺激性とネットで調べてみれば、わかります。
刺激性の強い精油は低濃度で使用したり、クエンチングを意識して、他の精油をブレンドして使います。
※クエンチングとは精油をブレンドすることで、刺激性を柔らげることが出来ることです。
あと、同じ精油ばかり長期に連用することも避けた方が良いです。
使用期限が切れた精油や、開封して1年以上(酸化がはやい精油は半年以上)経った精油は、刺激性が増すので、避けましょう。
光毒性
フロクマリン類含有の精油で、皮膚塗布後に日光などの当たることで、皮膚トラブルが
生じます。
症状としては、日焼け症状で、赤くなったり、色素沈着など。
圧搾法で抽出されたミカン科に多く見られ、ベルガモットやレモンやグレープフルーツなどなど。
塗布後は12時間は紫外線に当たらないようにしましょう。
注意して欲しい人
てんかんの持病のある人
てんかんは脳の神経細胞に異常をきたし、痙攣や意識消失の発作がおきる疾患で、100人に1人の割合でいらっしゃいます。
てんかんを持病にもつ人には、一部のモノテルペンケトン類の含有量が高い精油は神経毒性が高く、使用は控えた方が良いです。
- カンファー (Cinnamomum camphor) (和名:クスノキ)
- ローズマリー (Salvia rosmarinus) ※特にケモタイプ:カンファーは他のケモタイプよりカンファーの含有量多い。
- ユーカリ(Eucalyptus) ※特にユーカリ・ダイブス(Eucalyptus dives)はケトン成分の含有量多い。
- フェンネル(Foeniculum vulgare)
- ペパーミント(Mentha piperita)
てんかんをお持ちの方やお持ちの方に勧める時は、必ず一つ一つ使用したい精油を調べるようにしてください。
妊婦
精油の経口投与や高濃度、大量の使用は妊婦に限らず危険です。
通常の精油の使用法の低濃度で少量の使用では問題ないとされていますが、妊娠初期はホルモンバランスが大幅に変化し、最も流産しやすい時期なので、積極的な精油の使用は勧められないです。(比較的安全な、低濃度、短時間の芳香浴は勧められます。)
妊婦が避けるべき精油の作用としては、
- 流産を誘発する作用のある精油(ペニーロイヤルなど)
- 肝臓毒性、神経毒性、細胞毒性の高い精油
避けた方が無難な精油としては、
- 通経作用のある精油
- エストロゲン作用のある精油
が、挙げられます。
基本的に医師や専門家に相談されることをお勧めします。
使いたい精油の添付書やネットで調べてみて、妊婦禁忌や使用を避けると記載があれば使用しない方が無難です。
乳幼児、高齢者
乳幼児は皮膚が未発達、排泄機能も未発達である為、毒性や刺激性の高い精油は避けて、皮膚塗布する場合は、希釈濃度を下げ、芳香の場合も低濃度、短時間にします。
高齢者は皮膚のバリア機能が低下しており、排泄機能の低下、何かしら持病を持っていたり、常用薬を服用している方も多いので、アロマセラピーを行うにあたっては、主治医や専門家との相談が必要です。もちろん、毒性や刺激性の高い精油は避けて、皮膚塗布する場合は、希釈濃度を下げる必要があります。
持病がある人
持病がある人は、何かしら薬を常用している方がほとんどです。アロマセラピーを行うにあたっては、主治医の許可や相談された方が良く、本格的にアロマセラピーを取り入れたいのならば、さらには専門アドバイザーに相談される方が良いでしょう。
長期服用によって肝臓や腎臓の負担が多くかけています。精油も薬と同様に代謝され排泄されるので、精油が身体にいいからと乱用はすべきでは無いことは、分かりますよね。
また精油と服薬中の薬の相互作用によって、作用を強めたり弱めたりする可能性はあります。
まとめ
精油は使い方を誤れば、毒になりえます。
使用しようと思っている、精油をまず調べることは、必須です。
しかし、通常言われている、使用範囲では全く安心して使用でき、基本的な使用注意を守れば、問題は無いです。
